大学の工学部を卒業した私ですが、10代の頃から、心理学にも興味があり、フロイト、ユング、アードラー、マズロー等の書籍に親しんできましたが、やはり心理学は自然科学のような、整合性の繋がりのある一つの体系にはなっていないことに、少し不満がありました。
人間という複雑な存在を、「群盲象を評す」のように、多くの心理学者たちはそれぞれの個性、生まれ育った環境により、人間をある方向からの視点で解析、分析を行ってきたのだ、と思います。要するに、それぞれの心理学者が立てた、いろいろな説の集合体のような感じがしました。
したがって、悩み多き若い頃の自分にとって、心理学者のそれぞれの説で自分の分析はできるのですが、何かもう一つしっくりこない、というのが感想でした。
大学を卒業し、社会人1年目のときに出会ったルル・ラブア氏の「ホロスコープ入門」を読んで、自分のホロスコープを描いて診断したとき、自分の何たるかがはっきり分かった感じがしたのです。
言い方を変えると、ホロスコープは神が人間という存在に、様々な個性を与えるための、ルールを設定し、それをシンプルなチャートで設計図として、表示したものだということです。
もちろん、この設計図はパーソナリティや才能と感性の可能性を表すものですが、それらのポテンシャル(潜在能力)をどれだけ伸ばすかは、本人の意志と行動の結果によります。
その後、長年アストロロジーの研究を続け、占星学は単なる“占い”ではなく、人間を深いところから理解する方法として、必須のものだと確信しております。